2024.11.06
ミニ簡易型樹脂成形のご紹介
・ミニ簡易型樹脂成形のご紹介
弊社では、エンプラ樹脂を使用した射出成形分野で多様なニーズにお応えしております。このたび、設計開発段階の簡易的なソリューションとして「ミニ簡易型」成形を新たに開発いたしました。特に試作品や小ロット製品の製造に適しており、初期コストを抑えつつ効率的な樹脂部品の成形が可能です。
技術的にはまだ確立段階にあるものの、展示会出展を通して市場ニーズを積極的に取り入れながら改良を重ね、さらなる技術向上を目指してまいります。
・ミニ簡易型成形とは?
ミニ簡易型は、従来のモールドベースを使用せず、製品転写部のみをアルミ金属加工で製作する成形方法です。この手法により、設計と段取りが簡略化され、特に少量生産向けに適したコスト効率の高い成形を実現しています。アジャイル開発が求められるセンサーの格納ケースなど、迅速な設計変更と試作対応が必要な分野での活用が考えられます。現在、プリンタや手加工で製作をしているが量産金型を作るほどの需要がまだ無い等のフェーズであれば、お役に立てる可能性があります。
・特徴
1.モールドベース不要:製品転写部のみを製作し、型の構造や段取りを大幅に簡略化。
2.簡易的な射出成形:ハンドプレスや卓上成形機ではなく、弊社の既存設備で対応可能。
3.成形材料:量産成形で使用する一般的な樹脂ペレット材が利用可能ですが、対応材料には制約があります。
4.コスト効果:構造を簡略化することで、設計・加工コストの削減が見込めます。
・実績と制約
現在、弊社のお客様向けの試作部品用途としての実績がございますが、現状では突き出し構造のないキャビ・コア設計に限定されています。複雑な形状や細かな加工には不向きであり、材料には軟質ポリエチレンやABS樹脂を使用しておりますが、温調装置がないためスーパーエンプラ系材料には対応できません。
設計開発の簡易的なソリューションとして、今後も皆様のニーズにお応えできるよう技術向上に取り組んでまいります。技術に関するご興味やご相談など、お気軽にお問い合わせください。
・問合せ先
樹脂営業部 衣笠(きぬがさ)・楚輪(そわ)
TEL:048-227-5313 FAX:048-227-4161
問合せフォーム
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